ポインチングベクトル法による超伝導トランスの運転モニタリングシステムの開発

A Monitoring System of Superconducting Transformer by Using the Poynting’s Vector Method


羽生 大仁, 上之原 伸一, 木元 武尊, 川越 明史, 住吉 文夫 (鹿児島大); 岡元 洋 (九州電力)
k6994843*kadai.jp


Abstract:これまで、超伝導コイルの状態監視システムとして、ポインチングベクトル法を用いた新しいシステムの開発を行ってきた。本システムでは、超伝導コイル周辺のポインチングベクトルを測定することにより、そのコイルの状態を監視する。主な特長の一つは、超伝導コイルに非接触で測定できることである。そのため、バランス電圧法のような放電事故の危険性がない。もう一つは、電気的な測定法であるため、アコースティックエミッション法よりも感度がよいことである。これまでに、非接触測定が可能であることを実証している。さらに、測定感度向上のための新しい手法を提案し、その効果も実証している。今回は、超伝導トランスの運転モニタリングシステムに本システムが適用可能かどうかについて検討を行った。ここでは、高さ約100mm、一次側47ターン、2次側24ターンの小型超伝導トランスを、臨界電流が88AのBi-2223テープ線材を用いて試作した。そして、その周囲のポインチングベクトルが測定可能かどうかを実験と理論の両面から調べた。その結果、超伝導トランスの運転モニタリングシステムとして本システムが有効であることを示した。