Effect of YBCO-coil shape on the screening current-induced magnetic field
柳澤 吉紀, 中込 秀樹 (千葉大); 胡 瑞鑫, 竹松 卓也, 高尾 智明 (上智大); UGLIETTI Davide, 木吉 司 (NIMS ); 高橋 雅人, 前田 秀明 (理研)
y_yanagisawa*graduate.chiba-u.jp
Abstract:YBCO線材の市販化によりYBCOコイルの実用化が急速に進み始めている。YBCOコイルでは、径方向磁場でYBCO面に遮蔽電流が生じ、それが中心磁場や磁場安定度を劣化させる。本報では遮蔽電流磁場のコイル形状依存性を実験・数値計算で求め、次の結果を得た。
(i) ファブリの係数を一定にしながらコイル形状を変えていくと、min. volume付近で遮蔽電流磁場が最大になる。
(ii) ファブリの係数が大きい(即ち高磁場コイル)ほど、遮蔽電流磁場/中心磁場の比が大きくなる(最大-20%)。
これらは、NMRなどでYBCOコイルを使用したときに、磁場の設計値と発生値のずれ・磁場の長時間ドリフトなどの問題が起きることを示唆している。詳細は学会にて報告する。