TaバリアMgB2線材を用いた小パルスコイルの試作(4) MgB2線材E-J特性の磁界・温度依存性

Test of small pulse coil using Ta barrier MgB2 wire (4) Dependence on magnetic field and temperature of E-J property of MgB2 wires


浦竹 勇希寛, 中尾 彰浩, 田中 和英, 岩熊 成卓, 柁川 一弘, 船木 和夫 (九大); 岡田 道哉 (日立); 熊倉 浩明 (NIMS )
uratake*sc.kyushu-u.ac.jp


Abstract:MgB2線材は臨界温度が39Kと高く、液体水素温度レベルの温度領域に至る幅広い温度領域におけるコイル用巻線として期待されている。我々の研究グループでは、将来実用化されるであろうMgB2コイルの安定性や保護対策の考え方を確立する基盤をつくるために、交流損失低減を目的として試作したCu-NiシースTaバリアMgB2多芯線材による試験用小コイルを用いて、伝導冷却時の幅広い温度領域での過電流通電に対するコイル応答、温度分布を測定した。  
今回は、小コイル励磁特性を数値シミュレーションするために、MgB2短尺線材のE-J特性を実験により求め、その磁界・温度依存性を検討した。