ITER用超伝導導体調達作業の現状

Status of Procurement for ITER Superconductors


高橋 良和, 礒野 高明, 濱田 一弥, 布谷 嘉彦, 名原 啓博, 松井 邦浩, 辺見 努, 小泉 徳潔, 河野 勝己, 押切 雅幸, 中嶋 秀夫, 奥野 清 (原子力機構)
takahashi.yoshikazu*jaea.go.jp


Abstract:ITER-TFコイルは、D型の18個のコイルで構成されている。運転電流値は68kA、最大磁場は11.8T、全蓄積エネルギーは41GJである。導体はNb3Snのケーブル・イン・コンジット(CIC)型で、中心チャンネルを有する。撚線はNb3Sn素線が900本、銅素線が522本で構成され、5次の多重撚線方式で製作される。この撚線を厚さ2mmのステンレス管に挿入し、所定の外径まで圧縮成型して、導体が完成する。昨年3月から国内のメーカー4社(素線2社、撚線、導体化作業)において導体の製作が開始された。その内、2社において、約14.4トン(日本製作分の約13%)のNb3Sn素線が完成した。また、導体1本分である760mの銅ダミー撚線の製作に成功した。これらの結果を中心に進捗状況を報告する。