Strong c-axis correlated pinning in REBCO coated conductors on IBAD-MgO
吉田 隆, 鈴木 博之, 一野 祐亮, 高井 吉明 （名大）； 吉積 正晃, 和泉 輝郎, 塩原 融 （SRL）； 加藤 丈晴 （JFCC）
yoshida*nuee.nagoya-u.ac.jp
Abstract:最近、REBCO線材にBSOやBZOなどの人工ピンとして導入する技術が提案されてきている。我々は、これらの酸化物材料とともに、作製プロセスを改良することにより、膜中に非常に密度おおく、微細な欠陥が生成し、これらが非常に強いc軸相関ピンができることを確認した。
その超伝導特性は、B＝1 T及び３ Tにおいては、c軸方向に向かって強いピンニング力が確認される。B＝1TにおけるJcは0.5 MA/cm2 （B//c） と、これまで報告されているBaZrO3などの析出物を導入したRE123薄膜や線材と比較しても遜色のない高い特性を有していることが確認された。
B. Dam やA. Diaz らは、表面微細観察などからスパイラル転位などのナノ組織がフラックスピンニングとして効果的であることを報告している。本発表では、作製条件の制御による微細組織なども含めて報告する予定である。