J-PARCニュートリノビームライン用超伝導電磁石システム (16) − 実機製作状況ならびにこれまでの試験結果報告 −

Superconducting magnet system for the J-PARC neutrino experiment(16) ---Test Results of Superconducting Magnets for the J-PARC Neutrino Beam Line and status report---


岡村 崇弘, 佐々木 憲一, 木村 誠宏, 都丸 隆行, 中本 建志, 大畠 洋克, 飯田 真久, 田中 賢一, 菅原 繁勝, 槙田 康博, 荻津 透, 山本 明 (KEK)
takahiro.okamura*kek.jp


Abstract:現在、高エネルギー加速器研究機構(KEK)と日本原子力研究開発機構(JAEA)が共同で建設している大強度陽子加速器J-PARCにおいて、50GeV-750kW陽子ビームを利用した次期ニュートリノ振動実験計画が進行中である。これまで本学会で報告してきたように、ビームライン用超伝導磁石はプロトタイプ及び実証機の開発を経て、実機の製造が順調に行われており、現段階で4台の予備機を含んだ計32台のうち28台の製作が終了し冷却励磁試験を無事終了している。超伝導電磁石は2008年の7月までには全台数の製作及び試験を終了する予定である。本報ではこれまで行ってきた28台の電磁石の冷却励磁試験で実施したクエンチ試験、及び磁場測定結果をまとめたものを報告する。