飛翔体による宇宙観測用超伝導マグネットの開発 (11) 南極周回25日間飛翔・宇宙線観測実験におけるマグネット性能

Development of a superconducting magnet for scientific ballooning (11) Magnet performance during 25 days long-duration flight over Antarctica


槙田 康博, 山本 明, 吉村 浩司, 田中 賢一, 鈴木 純一 (KEK); 篠田 遼子, 松田 晋弥, 長谷川 雅也, 堀越 篤, 坂井 賢一 (東大); 水牧 祥一 (東芝); 佐々木 誠 (NASA)
yasuhiro.makida*kek.jp


Abstract:気球飛翔による宇宙観測実験(BESS-Polar)用に、0.9 m径、1.4m長、3.5mm厚で液体ヘリウムライフが21日の超伝導ソレノイドを開発した。 宇宙線観測は2007年12月から1月にかけて実施され、南極上空を25日間飛翔した。超伝導ソレノイドは、0.8Tで励磁され、地上性能以上のライフタイム25日を記録するなど、安定した性能で稼働し、16テラバイトに及ぶ宇宙線データ観測に貢献した。発表では主に飛 翔中の超伝導ソレノイドの挙動について報告する。