ミアンダ形金保護膜を持つ超電導薄膜限流素子の限流試験

Experimental Study of a Superconducting Fault Current Limiting Element With a Meander-shaped Gold Layer


野中 壮平, 関野 正樹, 大崎 博之 (東大)
nonaka*ohsaki.k.u-tokyo.ac.jp


Abstract:超電導薄膜を用いた抵抗型超電導限流器の大容量化の観点から、基板全体に作製された超電導層の上にミアンダ形の金属保護膜を蒸着させる限流素子を提案し、これまでこの限流素子に関して、数値解析によって有効性を示してきた。本研究では、実験による限流特性の評価を行った。実験には、塗布熱分解法(MOD法)によって作製された幅40 mm、長さ50 mmのYBCO薄膜の上に、幅2mmの金保護膜が蒸着された超電導薄膜限流素子を用いた。限流試験では、50 Hzの交流電源を用い、電流波形およびいくつかの点における電圧波形の変化を観測することで、限流動作時における電流の変化や常電導転移の様子を読み取った。