巻き戻し構造を持ったHTS変圧器型超電導限流器の基礎検討

Basic Study on HTS Superconducting Fault Current Limiter having rewound coils


新居 辰彦, 正野 由美, 白井 康之 (京大)
niitatsu1122*yahoo.co.jp


Abstract:変圧器型限流器では、限流インピーダンスは1次側コイルのリアクタンスで決まり、限流動作開始電流および限流特性はS/N転移する2次側コイルのインダクタンスと発生する常電導抵抗に依存する。良好な限流特性を得るには、2次側コイルのインダクタンスに対して発生抵抗が大きいことが必要となるが、通常の同軸コイル構造では、大きい抵抗のために線材長を長くすればインダクタンスも大きくなり、設計の裕度が小さい。本研究では、巻き戻しコイル構造を採用すればこの設計裕度を大きくできることを示し、モデル装置を製作して確認した。