Pt-Rh線を複合化したDy-123系超伝導溶融体の超電導特性

Superconductivity of Dy-123 system superconductor composed with Pt-Rh wire


島田 浩典 (明星大); 藤本 浩之 (鉄道総研); 吉澤 秀治 (明星大)
shimada.00s3059*jcom.home.ne.jp


Abstract:希土類(RE)系超電導溶融体は、非超電導相であるDy-211の微細分散により、より高い磁場の捕捉が可能である。しかし、高磁場中で冷却を行うと、誘起電流により熱が生じ、マイクロクラックが形成・密集し、最終的には破断に至ることが報告されている。本研究室では、これまで発熱を金属線を介して外部に逃がすことを目的として、成型する前にPt線を複合化してDy-123系超電導溶融体の作製を試みてきた。その結果、Pt線を複合化したDy-123系超電導体を大気中で作製すると、Pt線が溶融してしまい、大気中においてPt線は不適切である事がわかった。そこで、Ptの合金であり、Pt線より融点の高い、Pt-Rh線を複合化した溶融体を作製し、評価した。