エチルトルエン及びSiC粉末を同時添加したin situ PIT法MgB2テープの超電導特性(第三報) − Jc向上の要因及び添加量変化による影響 −

Superconducting properties of in situ powder-in-tube-processed MgB2 tapes with both ethyltoluene and SiC powder added (Third report) - The factors of Jc improvement and the influence by change of the amount of addition -


山田 秀之, 五十嵐 基仁 (JR東海); 松本 明善, 北口 仁, 熊倉 浩明 (NIMS)
h.yamada*jr-central.co.jp


Abstract:MgB2線材の一般的な作製方法であるPIT法で、in situ法によりMgB2テープを作製して、エチルトルエン及びSiC粉末を同時添加した場合の超電導特性を評価した。MgB2線材の実用化にあたっては、Jcの向上が必要である。よって、今回は、第三報として、Jc向上の要因として、作製したMgB2コアの密度の測定を行った結果と、エチルトルエン及びSiCの添加量を変化させた場合のJcへの影響を確認したので報告する。エチルトルエンを添加したMgB2線材において、無添加もしくはSiC添加線材の充填率が40?50%であるのに対して約70%と高い密度を有していることがわかった。よって、Jc向上の要因のひとつとしては、高い密度であると考えられる。