Magnetizing a Permanent Magnet Using Superconducting Bulk Magnet
今井 順, 広瀬 豊, 猪股 正, 小川 純, 福井 聡, 佐藤 孝雄, 岡 徹雄 (新潟大); 山口 貢 (超電導機構)
f08e053a*mail.cc.niigata-u.ac.jp
Abstract:従来の永久磁石の着磁には電磁石によるパルス磁場中に試料を曝す方法が一般的であるが、永久磁石の性能の向上や用途の多様化に伴う着磁の複雑化によって、材料性能限界までの着磁が困難になりつつある。超伝導バルクは優れた磁場捕捉性能を有し、電磁石を遥かに超える強磁場発生装置として扱える。Nd-Fe-B系の永久磁石は印加磁場2.5T程度でほぼ完全な着磁ができる。バルク磁石は3Tを超える磁場を発生することから、バルク磁石から発生する静磁場中に永久磁石を曝して着磁を行った。今回、超伝導ソレノイド型磁石の5T静磁場中に試料を曝したものを着磁の理想系として、バルク磁石で着磁したものと比較した。その結果、それらの磁場分布はよく一致し、バルク磁石を用いた着磁は有効であることが分かった。その着磁実験の詳細、比較データの考察を報告する。