Critical current of reinforced Bi-2223 conductor in high magnetic fields
長谷 隆司, 財津 享司, 濱田 衛 (神戸製鋼); 崔 世鎔, 木吉 司 (NIMS)
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Abstract:加圧焼成法で作製されたBi-2223テープ線材は、補強用の銅プレートを沿わせて一体化した測定であれば、温度4.2 Kなら30 Tの磁場でも200A/mm2以上の高いオーバーオールの臨界電流密度を示す。しかし、これは電磁応力が緩和された条件での測定であり、コイルに巻線された状態を模擬してBi-2223テープの特性を評価したものではなかった。今回、真鍮テープまたはステンレステープとBi-2223テープ線材を半田で一体化した導体を作製し、コイルに巻線された状態を模擬してそれらの導体の特性を4.2 K以下の温度で測定した。その結果、真鍮補強の導体では、テープ面が磁場に垂直な場合では28Tでのオーバーオールの臨界電流密度が200 A/mm2以下となった。しかし、ステンレス補強の導体では、磁場にテープ面が平行な場合も垂直な場合も200 A/mm2以上のオーバーオールの臨界電流密度が28Tで得られた。