超電導回転機用構造材料の候補材評価

Evaluation of considered structural material for superconducting machine


奥村 嘉賀男, 山口 貢, 細井 昭宏, 小菅 永二, 細井 和恵 (超電導機構); 横山 稔 (川崎重工業)
jso_hosoi_aki*yahoo.co.jp


Abstract:超電導回転機用候補材料は、材料区分として磁性材と非磁性材、使用環境として常温域から瞬低音域におよぶ材料仕様が要求される。特に、超電導回転子(ロ―タ)は、多重円筒構造であるために、構造材料に要求される材料特性も種々異なる。且つ、その材料は、製造性・加工性・経済性を重視した構造材料の選定及び開発が重要である。従来から、超電導回転機用構造材料の候補材は、多々あげられてきたが、実際には米国材料規格A286(超合金鋼)材が採用されてきた。但し、A286材は、経済性、製造性、加工性から高価格材料となるために、低価格材料でなければ同材での事業化は困難である。現在、A286の製造メーカーも殆ど存在しない。本報告はA286材に代わる候補材として、改良型ステンレス鋼や高マンガン鋼の非磁性鋼等を掲げ、その材料評価を行った。また、磁性材候補材として耐錆性磁気シールド鋼を紹介する。今回の発表は、NEDO事業「先導研究」の一環として超電導回転機用構造材料の材料特性及び、検証実験を行い、材料評価を行った結果の報告である。