同極対向させたバルク磁石による磁場形成

A magnetic field generation by a pair of superconducting bulk magnets with the same pole facing each other


横山 和哉 (足利工大); 岡 徹雄 (新潟大); 能登 宏七 (岩手大)
k-yokoyama*ashitech.ac.jp


Abstract:2つのバルク磁石を共にN極に着磁して対向させ,磁極間で磁極と並行な方向に強磁場を発生させることを試みた。φ65mmのGd系バルク体をパルス着磁法で着磁し,磁極表面で2.28および2.87 Tの磁場を捕捉させた。それらを対向させて,磁極間隔を50〜20 mmに変えながら磁束密度分布を測定した。0.5 T以上の領域の面積を比較すると,単極の場合に比べ磁極間隔50 mmでは1.32倍に,20 mmでは1.57倍に増加した。また,1.0 T以上の領域は単極の場合存在しなかったが,磁極間隔50 mmでは磁極近傍にわずかに発生し,20 mmでは15.8倍に大幅に増加させることができた。