TFA-MOD法により作製したREBCO線材の磁場特性

Magnetic properties of REBCO coated conductor by TFA-MOD process.


兼子 敦, 中西 達尚, 小泉 勉, 青木 裕治, 長谷川 隆代 (昭和電線); 高橋 保夫, 和泉 輝郎, 塩原 融 (SRL)
a.kaneko015*cs.swcc.co.jp


Abstract:超電導応用機器の実用化を目指した開発において、現状のYBCO線材の磁界特性はBi系超電導線材と比べると高いが十分なものは言えない。この為、PLD法を中心とした気相プロセスでは、第二相や元素置換によるピン止め中心を人工的に導入する研究が行われている。我々は、これまでバッチ式本焼プロセスを適用したYBCO線材の長尺化プロセスの開発を進め、Ic>200A/cmでL>100m級のプロセスを確立した。次の段階としてDyの添加、或いはGdの添加による磁場特性の改善を意図したREBCO線材の開発を始めた。今回は、TFA-MOD法における第二相を添加した線材の作製条件最適化について報告する。