Superconducting Properties of Nb3Sn Wire Fabricated by Diffusion Reaction between Ag-Sn-Mg Alloy and Nb
岩谷 雅義, 井上 廉 （徳島大）； 竹内 孝夫, 木吉 司 （NIMS）
gangan*ee.tokushima-u.ac.jp
Abstract:今までの研究で我々は、15824芯極細多芯線としたNb/Ag-Sn-Mg線材の overall Jc は、Ti及び、Ta添加を行っていないブロンズ法線材と同等以上の overall Jc を持っていることを明らかにしてきた。今回の研究では、更なる超伝導特性の向上を期待してAg-Sn-Mg中のSn濃度を9at%から11at%に増加させた。同時にSEM及びEPMA分析によりNb3Sn層厚の特定を行った。そのSn濃度増加により、Tc及びBirr特性は向上したが overall Jc は芯材の異常変形に伴う近接効果のためか、少し低下した。また、今回行った分析においてもNb3Sn層厚を決定することはできなかったが、生成しているNb3Sn層は非常に薄いということが確かめられた。