Garnet type magnetic materials for hydrogen AMR cycle
吉岡 尚吾 (NIMS); 近藤 卓矢 (金沢大); 神谷 宏治, 沼澤 健則 (NIMS); 中込 秀樹 (千葉大); 松本 宏一 (金沢大)
YOSHIOKA.Shogo*nims.go.jp
Abstract:Dy-Gd-Alガーネットを用いたセラミックス磁性材料は、水素液化用カルノーサイクルのみならず、AMRサイクルに対しても有用であることが、試験結果によって明らかとなっている。このようなセラミックス磁性体は水素との反応性がほとんどないため、水素磁気冷凍においてきわめて実用的な材料である。しかしながら、Dy-Gd-Alガーネットは、エントロピー特性から28K程度までのAMRサイクルが限界となっている。これに対し、これまでに行われたGd鉄ガーネット磁性体に関する熱磁気特性の研究結果では、むしろ30K以上の領域でAMRサイクルを駆動できる可能性が高い。本研究では、これらのガーネット磁性体の粒状化加工に取り組むとともに、断熱消磁実験などをもとに、水素磁気冷凍AMRサイクルへの応用可能性について検討する。