6N超高純度アルミニウムの開発と電気・熱伝導性能の評価

Development of 6N High Purity Aluminum and Property Evaluations of Its Electrical and Thermal Conductivities


都丸 隆行 (KEK); 安田 均, 田渕 宏 (住化); 鈴木 敏一, 山本 明 (KEK)
tomaru*post.kek.jp


Abstract:高純度のアルミニウムは、極低温で非常に大きな電気伝導率および熱伝導率を有することから、低温工学上重要な材料である。これまで5Nクラスの高純度アルミニウムが広く利用されてきたが、この度6Nの高純度アルミニウムの開発・工業化に成功した。そこで、この材料を用いてRRRおよび熱伝導率計測を行い、低温での伝導性能を評価した。この結果、RRRは12,500、熱伝導率は40,000W/m/K @6Kの結果が得られた。また、計測したRRRと熱伝導率の値はWiedemann-Frantz則の文献値ともよく一致することを確認した。本講演では、上記6Nアルミニウムの開発と電気伝導率・熱伝導率計測について報告する予定である。