液化水素用超伝導液面計の基礎研究(4) −試作液面計の液面検知特性−

Fundamental studies of superconducting level gauge for liquid hydrogen(4) - Level-detected characteristics of prototype level gauge-


松野 優, 児玉 格, 藤川 静一 (岩谷瓦斯); 武田 実 (神戸大); 熊倉 浩明, 黒田 恒生 (NIMS)
matsuno*iig.iwatani.co.jp


Abstract:我々は液化水素用液面センサーとして有望視されているMgB2をベースとした超伝導線材の特性を研究している。前回の報告(3)では、加圧条件下の液化水素を使用した試験により、超伝導線材にヒーター線を巻き付けた液面センサーが検知する液面位置のヒーター入力依存性および直線性などのセンサー特性を調べた。またヒーターの有無と液面検知特性の関係を調べ、ヒーターを設置したセンサーに優位性があることを確認した。今回は、外部加熱式の液面センサーを全長1m程度へ長尺化し、これを用いて液面計を試作した。液面計は、スリット入りの保護管の内部に液面センサーを固定することにより、センサーの強度を維持しつつ、センサーが直に液化水素と接することが可能な構造とした。この液面計について液化水素を用いた試験により、圧力依存性およびヒーター入力依存性などの基本的な液面検知特性を調べたので報告する。