Critical current properties of iron pnictide superconductors
山本 明保, POLYANSKII Anatolii, JIANG Jianyi, 亀谷 文健, TARANTINI Chiara, HUNTE Frank, JAROSZYNSKI Jan, BALICAS Luis, HELLSTROM Eric, GUREVICH Alexander, LARBALESTIER David （NHMFL）
yamamoto*asc.magnet.fsu.edu
Abstract:最近発見された鉄ニクタイド系超伝導体[1]は、ZrCuSiAs型（1111構造）の層状オキシニクタイドで55 K、ThCr2Si2型（122構造）の層状ニクタイドで38 Kの高い超伝導転移温度をそれぞれ有し、低温で非常に優れた上部臨界磁場[2]と粒内臨界電流密度[3]を示すことから、銅酸化物系、MgB2に次ぐ第三の高温超伝導材料として応用に向けた興味が持たれている。本研究では両構造の単結晶、多結晶試料について実用化の上で重要な臨界電流特性を調べた。また、45テスラまでの直流磁界中において高磁界輸送特性と上部臨界磁場、不可逆曲線の評価を行ったので併せて報告する。
[1] Y. Kamihara et al.， J. Am. Chem. Soc. 130 3296 （2008）.
[2] F. Hunte et al.， Nature 453 903 （2008）， J. Jaroszynski et al.， Phys. Rev. B 78， 064511 （2008）.
[3] A. Yamamoto et al.， Supercond. Sci. Technol. 21 095008 （2008）.