LHD型核融合炉用ヘリカルコイルへのReact & Wind法の適用可能性の検討

Feasibility Study of React-and-Wind Method to Helical Coil for LHD-type Reactor FFHR2m2.


今川 信作, 相良 明男 (NIFS)
imagawa*LHD.nifs.ac.jp


Abstract:LHD型核融合炉では,1.1 m程度以上のブランケット最小厚さを確保するためには,プラズマ主半径として14-16 mが必要となり,マグネットの最大経験磁界が13 T程度で蓄積エネルギーは130 GJ程度と考えられている。ヘリカルコイルは,その大きさのために現地巻線が必須であり,建設の最終段階にならないと冷却・励磁試験を行えないことから,製作時の品質管理が重要となる。超伝導線材としてはNb3SnやNb3Alが候補となるが,その反応熱処理の温度や雰囲気管理は特に重要であり,品質管理の観点からはヘリカル形状に巻線する前のボビンに巻いた状態で行うことが望ましい。この場合,巻線時に加わるひずみが許容値以内に収まるかどうかが重要な問題となる。そこで,ヘリカル巻線の概念およびその際のひずみを検討した結果について報告する。