広瀬 豊 , 金山 隼人 , 菊地 北斗 , 小川 純 , 福井 聡 , 佐藤 孝雄 , 山口 貢 , 岡 徹雄 （新潟大）
okat*eng.niigata-u.ac.jp
Abstract: 超伝導マグネットは強磁場を発生することが可能という利点とともに，装置が大型で高価であるという欠点がある。そこで，バルク超伝導体を利用したコンパクトで強磁場を発生する磁場発生装置の開発が期待されている。本研究では，バルク超伝導体と小型の極低温冷凍機を利用して小型の強磁場発生装置を開発することを目的とする。実際に，Sm123系バルクと小型のSTパルス管冷凍機を組み合わせ，超伝導マグネットを使ったField Cooling法によって励磁することで，実用空間に2.8Tの磁場を発生することのできる小型強磁場発生装置の開発に成功した。今後は、伝熱効果の改良など、更なる強磁場を発生する工夫を凝らすとともに，GMサイクル冷凍機を用いて冷却性能を高め，対向型に構成した磁場形状の性能評価などを予定している。これらの装置を磁気分離やスパッタガンなどに応用し、その他にも、小型で強磁場を発生するという利点を活かした応用分野の模索を行っていく。