植田 浩史			, 	西尾 幸恭	, 	岩田 拓也	, 	王 旭東		, 	石山 敦士	(早大);八木 正史		, 	向山 晋一	(古河電工);塩原 融	(SRL)
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Abstract: YBCO超電導線材の送電ケーブルへの応用に際しては、複数のYBCO超電導線材と銅フォーマを並列に接続することが提案されているが、それらの複合導体には運転電流の10〜30倍程度の突発的な短絡事故電流が流入する恐れがある。それゆえ、短絡事故電流による突発的な温度上昇により線材が劣化・焼損してしまわないよう、銅安定化層や銅フォーマを設計することが必要となる。そこで我々は、耐過電流導体構成技術の確立を目指してYBCO超電導ケーブルの設計最適化を行うことを目標とている。現在使用されている電力送電ケーブルを含め、66kV級の電力送電ケーブルにおいては、31.5kA、2.0sの過電流に対する耐性を有していることがJEC(Japanese Electrotechnical Committee)の基準として定められている。今回は、1m級YBCO集合導体に31.5kA、2.0sの交流過電流を通電した試験結果(今回の学会で発表:「単層1m級YBCO超電導ケーブル導体の過電流通電特性(1.実験)」)について、開発した耐過電流導体評価シミュレータを用いた数値シミュレーションを用いて評価したので報告する。本研究は超電導応用基盤技術研究体の一部としてNEDOの委託により実施したものである