尾崎 壽紀			名大	, 	吉田 隆	名大	, 	一野 祐亮	名大	, 	三浦 正志	名大	, 	高井 吉明	名大	, 	松本 要	(京大);一瀬 中	(電中研);堀井 滋	(東大);向田 昌志	(九大)
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Abstract: 高温超伝導体の実用化には金属基板上におけるIcの向上が重要であり、そのためには厚膜化が必要である。そこで本研究では、金属基板上において、Sm 1+xBa2-xCu3Oy (SmBCO)薄膜の厚膜化によるIc向上を目的として、PLD-CeO2/IBAD-YSZ/金属基板上にSmBCO膜とSm 1+xBa2-xCu3Oy (x = 0.08)で表されるSm-rich層を積層するSmBCO-multilayer (Multi-SmBCO)膜を作製し、高Ic化を検討する。金属基板上で通常のPLD-SmBCO膜は、膜厚0.4 micron においてJc = 3 MA/cm2を示したが、MgO単結晶基板上での傾向と同様に膜厚増加に伴いJcが低下し、膜厚1.2 micronにおいてJc = 1.4 MA/cm2まで低下した。これまで、Multi-SmBCO膜は、MgO単結晶基板上で膜厚1.7 micronにおいて2軸配向し、自己磁場下でIc* = 800 A/cm-widthを示すことを明らかにした。そこで、金属基板上にMulti-SmBCO膜を作製し、高Ic化を目指す。詳細については当日報告する。