茂木 拓巳				, 	雨宮 尚之		, 	姜 哲男	(横浜国大)
		moteki*rain.dnj.ynu.ac.jp		
	
Abstract: 並列に接続された2本のYBCO超伝導線材の分流特性を実験的に調べた。2本の線材のそれぞれ周りに絶縁テープを巻き密着させ、直径50 mmのボビンに並列に巻き、小コイルを製作した。この小コイルに、一定の割合で電流値を増加させ通電を行った。クエンチにより片線材に抵抗が発生した際、もう片線材への電流の転流が確認でき、電流ピーク値到達時間によりその大小に差があることがわかった。これは、電流ピーク値到達時間により、ジュール熱による温度上昇に差があり、2線材の抵抗比の変化に与える影響に差があったためである。