金山 隼人				, 	広瀬 豊		, 	菊地 北斗		, 	小川 純大	, 	福井 聡		, 	佐藤 孝雄		, 	山口 貢		, 	大泉 学		, 	岡 徹雄	(新潟大)
		okat*eng.niigata-u.ac.jp		
	
Abstract: 小型冷凍機による冷却法を採用したことで、高温超伝導バルク磁石の捕捉する磁場はパルス着磁で5T以上、静磁場着磁では17T以上を記録している。真空容器外部の利用可能な磁場空間としてはそれぞれ3T、6Tをクリアしており、この強磁場の応用は産業分野から見ても魅力的である。この磁場空間に、硫酸第二鉄沈殿法により凝集させたFeやMnを含む実験廃水を通してその吸着性能を測定した。それと同様に最大磁場1Tの電磁石、5Tの超伝導ソレノイド磁石を使って吸着性能を評価し、磁場の強度など条件の異なる強磁場発生機についての分離性能について考察をおこなった。開放勾配磁気分離OGMSでは機器や手法によって磁場空間や暴露距離、時間などが大きく異なるため、直接の比較は困難であるが、高勾配磁気分離HGMSでは磁場分布が金網の影響を強く受けると考えられ比較しやすい。3リットル/minまで90%程度の高性能な分離がいずれの方法でも可能で、HGMSの優秀さを示すが、バルク磁石の吸着性能の最も優れる点は注目でき、詳細な調査が必要である。