熱輻射の伝搬によるクライオスタットの熱負荷の増加

Increase of heat load of a cryostat by thermal radiation conduction


都丸 隆行 (KEK) ; 徳成 正雄 , 黒田 和明 , 内山 隆 , 大橋 正健 (東大) ; 新冨 孝和 (日大) ; 鈴木 敏一 , 春山 富義 (KEK); 三代木 伸二 , 山元 一広 (東大) ; 山本 明 (KEK)
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Abstract:  低温干渉計型重力波検出器用クライオスタットの熱解析から、レーザービームポートを通して従来の予想を遥かに上回る大きな熱侵入が存在する事が明らかとなった。この現象を解明するため、モデル実験とシミュレーションを行った。この結果、重力波検出器用クライオスタットの様に、細長いパイプ型輻射シールドを備えた開口部を持つ系では、パイプ内部を熱輻射が伝搬し、Stefan-Boltzmann則に基づいた熱輻射量推定値より約1000倍も大きな熱侵入となることを明らかにした。本公演では上記研究成果について公表する予定である。