直流超伝導実送電の保護システム

Protection System for DC Superconducting Power Transmission Line


山口 作太郎 , 浜辺 誠 , FAMAKINWA Tosin , 山本 勇 , 佐々木 敦 , 福田 真治 , 飯吉 厚夫 (中部大)
yamax*isc.chubu.ac.jp
Abstract:  中部大学では平成17年度より直流超伝導送電システムの実用化を目指した研究を開始し、低温系実験装置は昨年度に完成し、順調に稼働し、各種のデータが得られている。さて、次の段階に検討すべきことの一つに保護システムがある。電力変換器に使われる半導体パワーデバイスとしてIGBTを想定すると、事故時には20マイクロ秒程度で遮断動作に入ることができる。また、それ以外にスイッチギアを利用した直流遮断機をバックアップに用いることも考えている。直流遮断機は核融合分野ではトカマクと呼ばれる実験装置のために1980年代初期に開発が世界中で行われ、日本ではJT-60向けの遮断機が有名であり、仕様は25kV, 92 kAとなっている。他にも色々なタイプの直流遮断機が開発され、これら値は、中部大が提案をしている大電流且つ従来の直流送電より低電圧の送電パラメータに近い値である。発表ではこれらについて総合的に検討を行う。