強磁界下におけるREBCOコイル試験

The REBCO coil test in high magnetic field


福島 弘之 , 衣斐 顕 , 栗木 礼二 , 宮田 成紀 , 山田 穣 , 塩原 融 (SRL) ; 木吉 司 , 小菅 通雄 (NIMS)
h-fukushima*istec.or.jp
Abstract:  我々は138.5 m, YBCO長尺線材(End-to-end Ic 245 A)を用いて、5ターンx 125層のソレノイドタイプYBCOコイルを作製した。ボア径, コイル外径, コイル高さはそれぞれφ28,φ111.0, 56.3である。使用したYBCO長尺線材から切り出した試料の磁界中特性として、4.2 K, 30 Tの強磁界下にてB//cで580A/cmを、B⊥cで2000A/cmを超える結果を得ており、強磁界下でのコイル励磁試験において大電流通電及び高磁界発生が期待される。そこで、14.1 Tの外部磁界下にて通電試験を実施した。その結果、4.2 Kにおいて電流698.5 Aを通電し、コイル中心磁界20.1 Tを得ることが出来た。磁界計算よりコイル最外層端部では424 MPaもの大きなフープ応力が加わっていたことが明らかとなった。これらの詳細を報告する。