高温超電導を用いた超1GHz NMRにおける磁場安定化手法
Field stabilization of beyond 1 GHz NMR using HTS coil
柳澤 吉紀
, 中込 秀樹 (千葉大) ; 保母 史郎 (横浜市大) ; 細野 政美 (日本電子) ; 濱田 衛 (神戸製鋼) ; 木吉 司 , 大塚 昭弘 (NIMS) ; 福崎 智数 (東京理科大) ; 高橋 雅人 , 山崎 俊夫 , 前田 秀明 (理研)
y.yanagisawa*gsc.riken.jp
Abstract:
NMRは発生磁場が大きいほど感度と分解能が向上するため、さらなる高磁場化が期待されている。我々は高温超伝導コイルを用いた超1GHzNMRの開発を開始した。高温超伝導体はn値が低く、NMRに要求される永久電流(<10-8/h)が実現できない。そのため外部電源で磁石を通電する必要があるが、電源リップルで磁場が変動し、良質なNMR信号を取得できない。我々は春の講演で、通電時の磁場安定化手法としてNMRに組み込まれた磁場-周波数ロックが適用可能であるとの見込みを報告した。本報告では500MHz NMRを電源で通電した状態での実証実験を行なったので結果を報告する。