Y系バルク超伝導体の粒界部における臨界電流特性

Critical current characteristics in grain boundaries of YBCO bulk superconductors

馬渡 芙弓 （芝浦工大）： 筑本 知子 ， 中尾 公一 （SRL） ； 飯田 和昌 （ケンブリッジ大） ； 村上 雅人 （芝浦工大）
mawatari*istec.or.jp
Abstract:　 超伝導バルク、超伝導線材には粒界が必ず存在し、粒界により臨界電流が低下することが知られている。臨界電流の向上のためには粒界のふるまいを理解することが必要である。超伝導バルクの実用化には大型化が重要となっている。マルチシード法により作製することで大型化が短時間で可能となるが、マルチシード法の場合、粒界の生成を避ける事ができない。そこで本研究では、マルチシード法にて作製したバルク体の粒界の構造と伝導特性の関係を調べるため、磁気光学磁束観察を行い、電流分布と臨界電流密度の算出を行った。本研究は超電導応用基盤技術開発業務の一環として、新エネルギー・産業技術総合開発機構（NEDO）の委託により実施されたものである。