熱音響冷却システムの小型化に向けた検討
〜ループ管方式による全長と変換効率について〜

A study for the miniaturization of thermoacoustic cooling system
〜Total length and conversion efficiency of the loop-tube-type〜


若田 哲也 , 坂本 眞一 , 西川 昌宏 , 渡辺 好章 (同志社大)
dtg0183*mail4.doshisha.ac.jp
Abstract:  ループ管冷却システムの小型化を実現するため,実験的に議論する.パラメーターωτはシステムの熱交換の効率を表す無次元量として扱われる.このパラメーターは音波の発生効率に関連するパラメーターで,周波数やスタックの流路半径に依存する.発生した音波の共鳴周波数とωτはともにループ管の全長によって影響する.しかしながら,また,スタックの流路半径か温度を変えることによって,ωτの値は制御することができる.実験は,ωτを一定の条件下で全長を変化させて行った.実験結果より,ループ管の構成を変化させても熱交換について同等の効果が確認できた.そのため,ωτを一定の条件下において,小型化したループ管の冷却能力は大型ループ管の冷却能力によって予測できる.結果として,ωτはループ管冷却システムの小型化の設計において有用かつ重要なパラメーターである.