超電導バルク磁石を用いた磁気誘導ドラックデリバリーシステム(MDDS)の開発

Development of MDDS with Superconduting Bulk Magnet


佐保 典英 (日立) ; 佐々木 明 (日立メディコ) ; 伊関 洋 , 村垣 善浩 (東京女子医大) ; 西嶋 茂宏 , 武田 真一 (阪大) ; 田畑 泰彦 , 山本 雅哉 (京大) ; 窪田 純 (日立メディコ) ; 塚本 晃 (日立)
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Abstract:  磁気誘導は、鉄は生体内で利用され、磁気という低侵襲な物理力を用いるため1970年代より試みられているアクティブターゲッティングである。しかし十分な磁場を発生する装置がなく、粒子径がμmサイズであったことから十分な集積は得られていない。今回強力な磁場を発生させる高温超電導バルク磁石とナノ磁性体粒子を用い新しい磁気誘導DDSを開発した。全麻下ブタに、直径100nm鉄粒子を、血管分岐部と病巣誘導のため、それぞれ大動脈(39mg)と門脈末梢(16mg)から注入した。注入時、5 tesla/mの磁場を発生させる超伝導バルク磁石を腹部大動脈と肝臓表面に設置し磁気誘導を行った。コントロールと比較し血管分岐部で5倍、肝臓部分で28倍の集積を確認できた。