高圧焼成MgB2バルクにおけるフラックスジャンプ
Flux jump in MgB2 bulk sinetred under high pressure


君嶋 義英,上原 政智,鷹見 怜,奥田 峻行(横浜国大)
kimi@ynu.ac.jp
Abstract:  これまで当グループではMg+2B粉末を10%H2+90%Arの弱還元常圧雰囲気下で30分焼成し、MgB2バルク試料(RE-サンプル)を作成してきた。今回はキュービックアンビル型高圧炉を使用し、Mg+2B粉末を900度Cおよび約3.5ギガパスカルの圧力下で1時間焼成し、MgB2バルク試料(HP-サンプル)を得た。SQUIDにより5Kおよび20Kでの磁化曲線を測定した結果、HP-サンプルの磁化のヒステリシスはRE-サンプルの3倍程度に増加するとともに、HP-サンプルの磁化には、約1T間隔でコンプリートなフラックスジャンプが現れることがわかった。臨界状態モデルを用いて、REおよびHP試料のJcを評価するとともに、MgB2の磁束ピンニングへの結晶粒界の影響についても議論を行う予定である。