Dy-Ba-Cu-Oバルク超電導体の機械的特性に及ぼす酸素アニ−ルの影響
Influence of oxygen annealing on the mechanical properties of Dy-Ba-Cu-O bulk superconductors


畠山 洋一,片桐 一宗,佐藤 司,佐藤 信哉,笠場 孝一(岩手大);村上 明(弘前大);手嶋 英一,野 芳生(新日鐵)
t3405024@iwate-u.ac.jp
Abstract:  酸素アニール時の試料寸法の違いが機械的特性に及ぼす影響を調べた。Ag添加量の異なる2種類のDy-Ba-Cu-Oバルク超電導体を用い、酸素アニール後に曲げ試験および引張試験を行った。酸素アニールは結晶成長後のバルクの状態で行ったものと試験片形状に切り出してから行ったものがある。前者は酸素アニール後に試験片形状に切り出して試験を行い、機械的特性を後者のそれと比較した。バルクはφ46 mm×15 mmの円筒で、試験片は3×4×36 mm3(曲げ試験)および3×3×4 mm3(引張試験)の矩形である。ヤング率は酸素アニール時の寸法が異なってもあまり変わらなかったが、引張強度および曲げ強度はバルクの状態で酸素アニールしたものの方が試験片の状態で酸素アニールしたものと比べて25 %〜 40 %ほど低下した。