可変RLキャンセル回路を用いた第3高調波誘導Jc測定
Variable-RL-cancel circuit for the Jc measurement using third-harmonic voltage method


山田 博,光野 克紀,中川 重康,金山 光一(舞鶴高専);馬渡 康徳,山崎 裕文(産総研)
yamada@maizuru-ct.ac.jp
Abstract:  第3高調波電圧(V3)誘導測定法による臨界電流密度(Jc)の標準化に向けて、産総研が提案するV3抵抗基準法を用いた閾コイル電流値決定法のラウンド・ロビン・テストを実施した。共通試料としてTHEVA社の大面積Y-123薄膜標準試料を使用した。測定回路には、可変RLキャンセル回路を導入し、その結果、電源の高調波ノイズを大幅に除去することができた。さらに、V3抵抗基準法による閾コイル電流値決定法を適用することにより、本研究室の測定システムを用いた薄膜標準試料のE-J特性は、通電測定結果を用いて高精度に校正することができた。