大量の繊維・染色産業排水に含まれる希薄な有害物質DMFを除去する磁気分離技術の開発
Development of magnetic separation technology to remove dilute toxic substance DMF included in a large quantity of fiber and dye industry drainage
中村 拓也
，宮村 優，高木 幸史，藤田 敦久（金沢工大）；岡田 秀彦（NIMS）
lokijkl@yahoo.co.jp
Abstract: 水中の有害化学物質ジメチルホルムアミド（DMF）への磁気種付け実験を行っ た。種付け物質に疎水化したマグネタイトを用いた場合とそうでない場合とのDMF水 中溶存率を比較して、水溶性であるDMFがマグネタイトに吸着されることがわかっ た。さらに、吸着性能には、両者の接触時間および水中への分散性向上に用いたエタ ノールの量が関係することがわかった。なお、産業排水中のDMFには将来厳しい環境 排出規制が設けられると考えられている。そこで、同物質の除去を目的とした磁気分 離技術開発を目指し、そのために不可欠な磁気種付け技術の基礎実験を行った。