ナノワイヤと磁場を使った脳神経細胞の再生技術の開発
Tissue engineering of neurons by nanowires and magnetic field
岡田 秀彦
,加藤 誠一(NIMS);小野寺 宏(国立西多賀病院);中平 敦(大阪府大)
okada.hidehiko@nims.go.jp
Abstract: 脳梗塞等で一度損なわれた神経細胞は再生することが非常に難しいことが知られている。一方、神経線維は様々なタンパク質分子を道標として標的とした部位に導くことも可能である。本研究は神経線維の伸展を工学的操作により制御し、神経回路の自由な構築を行い、失われた脳機能の回復に応用することを目的としている。そのために、磁性ナノワイヤに神経伸展因子や神経反発因子を結合して,超高磁場により移動・整列させる。そのナノワイヤを道標として神経線維を誘導することにより神経回路を構築する.そのための基礎技術の研究開発を現在行っており、本報告ではその途中経過を報告する。