ブロンズ法Nb
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Sn補強線材の電気-機械的特性
Mechanical and electromagnetic properties of reinforced bronze processed Nb
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Sn wires
片桐 一宗
,小原 健,山影 大輔(岩手大);淡路 智,西島 元,渡辺 和雄(東北大);三好 一富(古河電工)
katagiri@iwate-u.ac.jp
Abstract: in situ法(Cu-20%Nb)およびJelly Roll法(Cu-50%Nb)によるCuNb合金で補強安定化したブロンズ法Nb
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Sn線材の機械的特性および臨界電流の応力/ひずみ特性を4.2K, 14.5 Tにおいて評価した。JR法線材では内部補強と外部補強で応力―ひずみ特性はほとんど変わらない。外部補強線材の補強材の体積分率が30%から50%へ大きくなると、I
c
のピークひずみおよび可逆ひずみ限界は大きくなる。また、0.7%を超えたひずみ域で塑性流動応力が低くなる。これはCuNbの方がNb
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Snと比べて強度が低いためである。内部補強線材の方がピークひずみが小さいが、可逆ひずみ限界は大きい。in situ法内部補強線材では応力−ひずみ特性は同じ体積分率のJR法線材より低いが、I
c
のピークひずみが大きく、それに伴い、可逆ひずみ限界も大きい。