Sn-Ta系シートを用いた(Nb,Ta)3Sn線材におけるシート組成の検討
Optimization of Sn-Ta-based sheet composition used in the (Nb,Ta)3Sn wire fabrication


太太刀川 恭治,露木 達朗,川鍋 優,古谷田 誉之(東海大);竹内 孝夫(NIMS)
tacsuper@keyaki.cc.u-tokai.ac.jp
Abstract:   Sn粉末に25-30at%のTa粉末を加えて反応させると、加工の容易なSn-Ta系合金が得られ、そのシートを用いてジェリーロール法により(Nb,Ta)3Sn線材が作製される、熱処理温度の低下のため、Sn-Ta合金に3wt%程度のCuを添加する。Sn-Taに対して3at%程度のTiを置換するとさらに緻密で加工性の良い合金が得られる。また、Tiを添加すると(Nb,Ta)3Sn層の生成が促進され、線材のJcが向上する。さらに3at%程度のTiを添加すると、必要なTa量を20at%に減少でき、Cu添加量を1wt%以下にしても厚い(Nb,Ta)3Sn層が得られることがわかった。本報告では、最適なSn-Ta系合金シートの組成について検討した結果を述べる。