伝導冷却型LTSパルスコイルの交流損失特性(2) −結合損失特性−
AC loss properties of a conduction cooled LTS pulse coil (2) -Coupling loss properties-
川越 明史
,佃 信児,住吉 文夫(鹿児島大);三戸 利行,力石 浩孝,辺見 努,馬場 智澄,横田 光弘,森田 佳隆,小川 英樹(NIFS);阿部 亮(澁谷工業);奥村 嘉賀男(テクノバ)
kawagoe@eee.kagoshima-u.ac.jp
Abstract: 瞬低補償を行うために1MW,1sのUPS−SMESの開発をNEDOのプロジェクトとして行っている.我々はこのSMESに伝導冷却型LTSパルスコイルを用いる.そのためにまずプロトタイプとして蓄積エネルギ100kJで50kWを1秒間出力可能な伝導冷却型LTSパルスコイルを開発した.前回までに三角波連続通電試験の結果から交流損失を評価し,予測値とほぼ一致することを示した.今回は,励磁速度の異なる場合の交流損失から結合損失時定数を評価した.この場合,交流損失に起因する温度上昇のために臨界電流値が下がり、その結果交流損失のうちヒステリシス損失の比率が低下していることまで考慮した.その結果,結合損失時定数は予測値とほぼ一致した.