瞬低対策SMES用1MJ級伝導冷却型LTSパルスコイルの開発
Development of 1 MJ Conduction-Cooled LTS Pulse Coil for UPS-SMES


三戸 利行(NIFS);川越 明史(鹿児島大);力石 浩孝(NIFS);奥村 嘉賀男(テクノバ);阿部 亮(澁谷工業);辺見 努,前川 龍司,馬場 智澄(NIFS);岩熊 成卓(九大);中村 昭(澁谷工業);山内 健治(NIFS);住吉 文夫(鹿児島大)
mito@nifs.ac.jp
Abstract:  核融合科学研究所では、鹿児島大学、九州大学、テクノバ、澁谷工業との協力の下、1 MW、1秒間の電力補償を行える瞬低対策SMESの研究開発を行っている。瞬低対策SMESのキーテクノロジーとして、従来にない取り扱いの容易さと安全性及び経済性に優れた伝導冷却型の低温超伝導(LTS)パルスコイルの開発を進めている。100kJ級コイルの試作及び性能試験では、定格の2倍の200kJまでの励磁の成功及び設計の12倍の交流損失に対してもコイルがクエンチしないことが示され、高い安定性と優れた排熱特性を持つことが示された。100kJ級コイルの成功を受け、100kJコイルと同等の設計及び構造で、1MJコイルの製作を行った。2006年度は、試作した1MJコイルでの限界性能試験を行い、同設計コンセプトの限界を確認する。更に、安定性及び経済性をバランスさせたコイルサイズの見直し及び製作の簡略化検討を行い、実用化を目的とした伝導冷却型LTSパルスコイルの設計指針を確立する予定である。