JT-60SAの中心ソレノイドの要求磁場特性
Magnetic field characteristics required for the central solenoid of JT-60SA


木津 要,松井 邦浩,土屋 勝彦,島田 勝弘,松川 誠,玉井 広史(原子力機構);三浦 友史(阪大);安藤 俊就
ando.toshinari@jaea.go.jp
Abstract:  JT-60の超伝導化による改修計画(JT-60SA)の中心ソレノイド(CS)では最大磁場は10 Tで、その最大変動磁場は2.8T/sであることが要求される。このような高度の技術が要求されるパルスコイルに対して、Nb3Snケイブル・イン・コンジット(CIC)導体が適用されることが検討されている。しかしながら、ITERのCSモデルコイルのNb3SnCIC導体ではNb3Sn素線に被覆されたクロム間の融着により大きな結合損失が観測された。この結合損失を低減するために、熱処理後のパンケーキコイルに曲歪みを加えることによりNb3Sn素線に被覆されたクロム間の融着を剥がす手法が有効であることを実験的に示された。本発表ではその曲歪みと結合損失との関係、また、この効果を実際のコイルに適用するための具体的の方法について報告する。