飛翔体による宇宙観測用超伝導マグネットの開発(10) 南極2周回飛翔を目指したクライオスタットの開発
Development of a superconducting magnet for scientific ballooning (10) Cryostat for double circuling flight in Antarctica

槙田 康博 (KEK);篠田 遼子 (東大);水牧 祥一 (東芝);山本 明 (KEK)
yasuhiro.makida*kek.jp


Abstract: 南極上空での気球飛翔による宇宙線観測装置(BESS-Polar)に組み込まれる極薄肉超伝導ソレノイドの開発を行っており、その1号機は2004年冬に南極上空を9日間にわたり浮遊して宇宙線観測に貢献した。引き続き2号機を開発したが、南極2周回(20日間)の宇宙線観測時間を保証するためより長い液体ヘリウムライフを持つクライオスタットを実現した。クライオスタットの改良内容や、永久電流励磁を伴ったヘリウムライフ試験結果を報告する。