LHD過冷却システムの流動冷却試験
Flow cooling test of the subcooling system of the LHD

尾花 哲浩 , 今川 信作 , 濱口 真司 , 柳 長門 , 三戸 利行 , 森内 貞智 , 関口 温朗 , 大場 恒揮 （NIFS）；岡村 哲至 （東工大）
obana.tetsuhiro*LHD.nifs.ac.jp

Abstract: 大型ヘリカル装置のヘリカルコイルでは，定格電流値の約90%の電流値において常伝導部の拡大伝播が発生するため、定格以下の電流値（約11.2kA）に制限されている。そこで、冷却安定性を改善して高磁場励磁を可能にするために、冷媒温度を低下させる「過冷却改造」が第10サイクル実験に向けて行われた。本改造により、ヘリカルコイルへ温度3.2K、流量50g/sの過冷却ヘリウムを供給する予定である。そこで、過冷却改造されたLHD冷却システムの健全性を実証するため、先ず、飽和ヘリウムによる供給流量50g/sまでの流量増加が可能であることを確認する。その後、過冷却ヘリウムによる供給温度3.2K、供給流量50g/sを安定して保持できることを確認する。また、過冷却ヘリウム中におけるヘリカルコイル内の温度分布を、3箇所（入口配管、コイル容器、出口配管）の温度を基にして、解析により予測する。本発表では、流動冷却試験及び過冷却時におけるヘリカルコイル内温度分布解析について報告する。