1MW,1秒補償瞬低対策SMESの開発研究
−これまでの研究開発成果のまとめ−

Development of 1 MW, 1 s UPS-SMES for a protection from a momentary voltage drop

三戸 利行 , 力石 浩孝 (NIFS);川越 明史 (鹿児島大);奥村 嘉賀男 (テクノバ);阿部 亮 (澁谷工業);辺見 努 , 前川 龍司 , 馬場 智澄 (NIFS);岩熊 成卓 (九大);久下 敦子 (テクノバ);山内 健治 (NIFS);住吉 文夫 (鹿児島大)
mito*nifs.ac.jp


Abstract: 核融合科学研究所では、鹿児島大学、九州大学、テクノバ、澁谷工業との協力の下、1MW、1秒間の電力補償を行える瞬低対策SMESの研究開発を、NEDOの基盤技術研究促進事業の一環として2002年からの5年計画として行っており、2006年度が最終年度となっている。これまでの研究成果と残された課題及び今後の展開について、今回と2007年春季の2回で報告する。瞬低対策SMESのキーテクノロジーとして、従来にない取り扱いの容易さと安全性及び経済性に優れた伝導冷却型の低温超伝導(LTS)パルスコイルを開発した。開発した100 kJのプロトタイプコイルと変換器を組み合わせた実験を行い、プロタイプコイルの定格の3倍の150 kWのエネルギー取り出しに成功している。100kJコイルの成功を受け、同様のコンセプトの1MJコイルの製作が既に完了している。2006年度中に1MJコイルを用いた実験を実施し、商用化のための瞬低SMES用伝導冷却型LTSパルスコイルの設計指針を確立する