伝導冷却型1MW級LTSパルスコイルの最適設計
Optimization of a conduction cooled LTS pulse coil of 1MW class

佃 信児 , 川越 明史 , 住吉 文夫 (鹿児島大);三戸 利行 , 力石 浩孝 , 辺見 努 , 馬場 智澄 , 横田 光弘 (NIFS);阿部 亮 , 中村 昭 (澁谷工業(株));奥村 嘉賀男 (テクノバ);岩熊 成卓(九大)
kawagoe*eee.kagoshima-u.ac.jp


Abstract:  1MW、1秒間の補償能力をもつ瞬低SMES用のコイルとして、伝導冷却型低温超伝導(LTS)パルスコイルを開発した。本コイルの安定性裕度を理論的に評価した結果、定格運転時に発生する交流損失の8倍程度の発熱まで耐えられることを前回までに示した。本研究では、定格運転時の運転条件を、その時に発生する交流損失がより大きな発熱になるような条件に設定することによって、コイルの小型化がどの程度可能かを理論的に評価した。具体的には定格通電電流を1000Aから1500Aまで上げた場合について検討を行った。現在作製したコイルよりも、クライオスタットの直径を約20%程度小さくすることが可能であり、さらに導体長を約半分にすることが可能であることを示した。本研究は、NEDOの基盤技術研究促進事業の一環として行ったものである。