メカニカルアロイング法によるNb(Al)過飽和固溶体の生成の試み
−Nb3Al線材の作製と特性評価−

An attempt to produce Nb(Al) supersaturation solid solution by means of mechanical alloying process

斎藤 栄 , 備前島 康弘 (足利工大);伴野 信哉 , 竹内 孝夫 (NIMS)
BIZENJIMA.Yasuhiro*nims.go.jp


Abstract: Al濃度が25at%の化学量論組成を持つ、Nb3Alの生成に必要な過飽和固溶体の生成法として急熱急冷法が知られている。一方、メカニカルアロイング法は、急冷法と共に非平衡組織形成の手段として知られ、また、この二つの方法で形成される非平衡組織は同じ組織であることが多い。そこで、メカニカルアロイング法による過飽和固溶体の生成の試みを検討した。メカニカルアロイングの処理条件を調査し、X線回折により生成相を追った。結果、過飽和固溶体と思われるピークが検出されたので詳細を報告する。