Abstract: ILC（International Linear Collider）では超伝導キャビティを２Ｋまで冷却する方法が採用される。そのために超流動ヘリウムを発生させ、長距離移送する２Ｋ冷却システムが必要とされる。超伝導キャビティの冷却システムでは、超流動ヘリウムを気液２相流として２Ｋ移送配管に流す。この２Ｋ移送配管から各超伝導キャビティとジャケットで囲われた空間に超流動ヘリウムを供給して冷却する。このとき２Ｋ移送配管内では超伝導キャビティへ分岐する配管近傍に蒸発が集中するため配管内部で不均一な圧力分布ができ液面に凹凸が出来るとされている。この液面挙動を実測するために、２Ｋ移送配管に超伝導キャビティを模擬した分散熱源を設けた試験装置を製作した。装置の概要と要素試験の結果について報告する。